Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

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トリエント・ミサに於る告白の祈り(Confiteor)_羅和対訳(Latin to Japanese)

トリエント・ミサとは、トリエント公会議の後、1570年に聖ピオ五世が発布し、福者ヨハネ二十三世があらためて発布したローマ・ミサ典礼書に則つたミサの、便宜的な呼称である。 これに対し、第二バチカン公会議の精神に基づき、通例各地のvernacularで捧げら…

再びダンディに就いて

晴れ。図書館で画集を借りた。レンブラント、ルーベンス、ワトー、ゴヤ、ドラクロワ、モロー。 ダンディ。冷血と尊大と自己統制の国、英国で生れた、ボウ・ブランメルを亀鑑とする不可思議な風流の教へ。仏国に於ては王政復古期、斯の教義が流入した後には、…

デ・プロフンディス(De Profundis)_羅和対訳

www.youtube.com デ・プロフンディス(De Profundis)とは、「われふかき淵より汝をよべり」を冒頭の語にもつ痛悔の詩篇130のことを指す。但し多くの作曲家が曲を付けている為、聖歌として広く知られている。 既に腐った花で蔽われている墓の前で、ミシェール…

予備自衛官補採用試験について

変わり種だが、その内容をメモしておく。内容は面接、筆記、身体検査。正確に記憶している訳ではないので、参考程度に。 面接について名前及び受験番号志望動機どれくらいの期間務める予定か親族、保護者の同意は得ているか訓練に参加できるかスポーツの経験…

中江兆民「外交論」1888

1888年8月26日と28日『東雲新聞』に寄稿。 日本の外交方針として、ロシア帝国、英国、ドイツ帝国、アメリカいずれかの強国との軍事同盟を目指すのではなく、パワーポリティクスから距離を置いた「道義外交論」を展開する。兆民曰く「貧弱の国を以て他の強大…

中江兆民「土著兵論」1888

「土著兵論(どちゃくへいろん)」と称された民兵制の導入を説く議論。1888年5月16日から18日に渡り自由民権派の『東雲新聞』上に掲載された。兆民が常日頃から主張していた「平民主義(人民の権利の平等)」と「経済主義(経済合理性の追求)」。これらに軍制を合…

中江兆民「論外交(外交を論ず)」1882

兆民は朝鮮に於ける壬午軍乱(1882年7月)に触発され「論外交」を書く。本文は1882年8月12日、15日、17日の3日間に渡り、自由党の党機関紙『自由新聞』上に掲載。明治政府の「富国強兵」策の矛盾を「経済」と「道徳」の観点から指摘し、小国が独立を保つ術とし…

石橋湛山について

石橋湛山について戦前はジャーナリスト。戦後政治家に転身。国民からは鳩山や岸と並んで「反吉田派」と受け止められた。首相を務める。 石橋の「対米自主論」について米国に依存することを盲目的に受容れる日本人に対しての批判的視座。個人主義や自由主義を…

三島由紀夫「自衛隊二分論」1969

三島がいうところの「現実主義的情勢論」しか論じられない私にとってみれば、「自主独立の精神」など眉唾物であるが。 主張の概略日本の「自主防衛論」は「情勢論」。全く現実的な見地でいえば、アメリカの強大な軍備に守られてこそ、ようやく日本の自主防衛…

乗馬検定5級(全乗振)の筆記試験

全国乗馬倶楽部振興協会による技能認定試験の1つ「乗馬検定」。5級は入門であって、3日程度、5~10鞍の騎乗で取得できる。審査は緩い(インストラクター談)。実技面では乗下馬。停止と常歩。そして軽速歩。筆記は馬の性質、馬の手入れ、馬体の名称について問わ…

霞が関に於ける「官庁集中計画」について

諸國の外務省は、屡々その所在地名で呼ばれる。英国の「ホワイトホール」、フランスの「ケ・ドルセー」、ドイツの「ヴィルヘルム・シュトラーセ」といった具合に、日本の場合は「カスミガセキ」である。 日本の行政を司る機関が集積する霞が関であるが、これ…

世界首都ゲルマニアについて

ヒットラーが計画した首府の改造。都市設計はベルリン建設総監、後の軍需大臣であるアルベルト・シュペーア(Albert Speer)が担当。 ベルリン中央駅から国会議事堂(Große Halle)の南北を貫く5kmのメインストリートに沿って政府機関ビル、大企業本社、各国大使…