Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

中江兆民「外交論」1888

 1888年8月26日と28日『東雲新聞』に寄稿。
 日本の外交方針として、ロシア帝国、英国、ドイツ帝国アメリカいずれかの強国との軍事同盟を目指すのではなく、パワーポリティクスから距離を置いた「道義外交論」を展開する。兆民曰く「貧弱の国を以て他の強大の国に依頼するは極て悪るし。(…)亡滅を畏れて他国に依頼するは羞辱を招くの道なり」と。国民が一丸となり、義とともに生じ義とともに斃れる覚悟を持てば、列強など怖るるに足らないと主張する。