Mon Cœur Mis à Nu

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

オスカー・クルマン『霊魂の不滅か死者の復活か』1955

マティアス・グリューネヴァルト『復活』 晴。そぞろ心細き日々。仏蘭西料理屋で食事、今週三度目のテニス、悲惨から目を背く為、パスカルの云ふ「気晴らし(divertissement)」に精を出す。 悲惨の裡にて我思ふ。カトリシスムほど人間の欠点を知り盡し、人…

九鬼周造『「いき」の構造』1930_(1)意識現象

自負が悲惨と結びついてゐなければならぬとは非常な不正である(パスカル『パンセ』214) 晴。多忙を窮めてをり、烏兎怱怱、酔生夢死驀地。宮仕への悲しさよ。 先週の金曜、関口教会で聴いたメシアンの"L'Ascension"は瞑想的で良かつた。しかし、かの悪趣味…

『天の元后喜び給へ/レジーナ・チェリ(Regina coeli)』羅和対訳

www.youtube.com 微雨のち晴。知らぬ間に立夏過ぎ、ぢきにペンテコステ、即ち復活節が了はりに近い。IMEの変換予測が日毎に痴呆になつてゐるやうに思ふ此頃。これは一般ユーザが綴字法を忘却してゐる事を意味するのだらう、運助文法馬丁文字。シベリウスのヴ…