Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

20230430日記

雨の音で目を覚ます、直霽れた。復活節第4主日、第1朗読の為登壇する。情けなく脚が顫えた。

ラプノー『シラノ・ド・ベルジュラック(Cyrano de Bergerac)』1990

ジャン=ポール・ラプノー監督作。ラプノーは寡作だが、ルイ・マル作品の助監督や脚本を務めており、その実力は折り紙付き。本作は1991年のセザール賞を獲得。シラノをジェラール・ドパルデュー、ロクサーヌをアンヌ・プロシェが演じる。コメディ・フランセー…

「反時代的精神の正当性; 齋藤磯雄とカトリシズム」『三田文學』84巻82号 2005

晴れ。長期休暇の初日。 駒場の前田侯爵邸の敷地内にある日本近代文学館に出掛ける。『ヴィリエ・ド・リラダン移入飜譯文獻書誌』の閲覧が目的である。CiNiiで検索したのであるが、公の図書館には一切所蔵がなかった。斯様に貴重な一册が、何故この文学館に…

リラダン『アクセル(Axël)』1890 再々読

幾度目かの再読。 人の世の否定。須臾の裡に楼閣は崩れ、肉は腐り、思想は消え失せる。だから「非創造・実在≪つくられずしてあるもの≫」の裡に遁れ去れ。本作に於る教役者は斯く唱える。だがサラとアクセルはこの理想を抛棄する。「黄金の夢」が、「青春」が…

20230423日記

曇り後霽れる。風が冷たく心地よい。 復活節第三主日。先日仕上がったトラバルドトーニャのベージュスーツに身をつつみミサに与る。ミサ後レモネードを配る(?) 近所のフランス旗亭で食事を済ませ、銀座に向かう。「ブリッヂ」でMと会う。数えてみた所4年ぶり…

チャコフスキー「スペインの踊り」『白鳥の湖』より

www.youtube.com 第三幕の音楽。スペインではあろうけれど、寒村だろうか。 ランキング参加中音楽

20230416日記

主日ミサをサボタージュし、午前を微睡みの裡に過ごす。ランチを逃す。 映画を観に行くか、植物園に行くか迷ったが、天気が良さそうだったので後者を選擇する。躑躅が見頃を迎えている筈だ。 茗荷谷驛で降りると、あなや篠突く雨。こんな事なら映画に行けば…

モーリス・ピアラ『悪魔の陽の下に(Sous le soleil de Satan)』1987

モーリス・ピアラ監督作。1987年のパルム・ドール、フランス人監督の作品に同賞の與へらるは、1966年クロード・ルルーシュ『男と女』以来、實に21年ぶりの事であった。 『ダントン』、『終電車』のジェラール・ドパルデュー(Gérard Depardieu)、『冬の旅』、…

ベルナルド・オリベラ『証言者たち(How Far to Follow? The Martyrs of Atlas)』1997_殉教についての覚書

一粒の麥、地におちて死なずば、唯一つにて在らん、もし死なば、多くの果を結ぶべし。己が生命を愛する者は、これを失ひ、この世にてその生命を憎む者は、之を保ちて永遠の生命に至るべし。人もし我に事へんとせば、我に從へ、わが居る處に我に事ふる者もま…

20230408日記_復活徹夜祭

主の御復活おめでとうございます。 雨、しかし夜には霽れていとさやけき月を見た。 六本木の国立新美術館にて催さるルーヴル展へ出かけた。人混み甚しく、一巡するに3時間を要した。だが幾度も歩みを止めねばならぬ分、よく絵を鑑賞できたような。 フランソ…

ジョフィ『ミッション(The Mission)』1986

ローランド・ジョフィ監督。1986年のパルム・ドール。史実に基づいて18世紀南米に於けるイエズス会のミッションを描く。ロバート・デニーロ、ジェレミー・アイアンズが出演。 イエズス会の宣教師と先住民グアラニー族との交わりが、スペイン帝国、ポルトガル…