Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第3番ハ短調』

www.youtube.com ベートーヴァンのピアノ協奏曲を3曲通して聴いた。 第1番: 古典的ながらもベートーヴェンらしい雄大さを感じる。第2番. 全体を通して明朗快活、第1番よりも古典的だと誰もが思う。そのはずで、書かれたのはこちらが先だ。第3番: ドミソファ…

フランス民謡『フレール・ジャック(Frère Jacques)』

www.youtube.com 輪唱形式で歌われるフランスに起源を持つ童謡。トムとジェリーでニブルスが歌っていた曲! 寝坊した修道士(Frère)が謡われている。 Frère Jacques, Frère Jacques,修道士ジャック、Dormez-vous? Dormez-vous?お眠りですか?Sonnez les matines…

ブルフィンチ『中世騎士物語(The Age of Chivalry)』1858

19世紀アメリカの作家トマス・ブルフィンチ(Thomas Bulfinch)。彼は無教養なアメリカ人の為、英国はじめヨーロッパの神話や伝承、文学を、平易な文章に直して紹介した。そのひとつThe Age of Chivalryは、アーサー王と円卓の騎士を中心に扱ったもの。 アーサ…

20220514日記

いつものフランス料理屋で食事した後、バラを観に音羽まで出掛けた。連日の雨で幾らか色褪せてしまってはいたが、何も花が美くしいのはその盛りの時期に限ったことではない。「花は盛りに、月は隈無きをのみ見るものかは」と。帰宅後、マーラーの第1番と第5…

マーラー『交響曲第6番 イ短調』1904

www.youtube.com 短調にはじまり短調に綴じられる古典的な構成。「悲劇的」という副題で知られるが、第3楽章まではむしろ溌剌とした英雄の印象を受ける、cheerfulとでも名付けたい程に。しかし第4楽章における音楽の沈み方は、ベートーヴェンが生み出してブ…

ドールヴィイ『デ・トゥーシュの騎士(Le Chevalier Des Touches)』1864

バルベイ・ドールヴィイらしい「語り」による物語小説。 ledilettante.hatenablog.com バルベイの故郷ノルマンディー、大革命の時代が舞台。 実在するふくろう党(レ・シュワン)の騎士ジャック・デトゥーシュ(Jacques Destouches de La Fresnay)の英雄譚に着…

サン=サーンス『序奏とロンド・カプリチオーソ(Introduction et Rondo capriccioso)』1863

www.youtube.com サン=サーンス作曲、サラサーテに献呈。ルイ・マルの『さよなら子供たち(Au revoir les enfants)』の中に、『チャップリンの移民(The immigrant)』を観賞する場面がある。映画はサイレントであるから、背景音楽として、ギリシア語教師がこの…

20220504日記

はじめて男娼を買う。