2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
晴、寒し。荘厳に落ちて来る黄昏に反射して金色に耀くメタセコイア。それにツワブキにコダチダリア、この嬋娟たるクリザンテームらは、その花言葉に相応しき高貴なる色彩を晩秋のかなしさに添ふる。かうした美に惹かれての事であらうか、ここ数日の人手の多…
陰のち晴、冷気。チェスターフィールドコートを着用して事務所に向ふ。文京の並木の木の葉が愈々秋色を深めてゐる。 仕事中に谷崎の『武州公秘話』と『少年』を読み、露悪趣味に疲れた私は、何か清澄な物語を読んで洗はれたいと思つた。私の脳裡に堀辰雄が浮…
お馬鹿ちゃん!さあ、そんな突飛な空想は鎮めて、実際的に生きなさい。 晴、楓葉紅に染む。多忙也。読書の秋とはよく言つたもので、色々と読み返したい本が頭に浮かんで来る。書架から探し出し、ビューローのうへに置いてある。数ふるに15册を越ゆ。机上はひ…
20241109 晴、寒し。晏起。ツイードを着用。カテドラルで荘厳司教ミサ、過日枢機卿に任命されたと報道のあつた菊池大司教の司式。猊下に対する私の印象。まず談話が論理的である。司祭団の中にあつて、際立つてお話がお上手、聡明な御仁。そして教皇聖下に対…
20241102 雨、萬霊節。仏蘭西料理店で昼餉、季節の野菜が美味。午刻疲労を推して所用を済ます、忌々し。 20241103 快晴。友人と新宿御苑を散策、秋色に染まつた篠懸並木は美くしいが、私の心はまづ群聚に愕ゐた、小石川の植物園を逍遥する時の斯の幽婉な心地…
物質への妄執。進歩の狂気。群居精神。伝統と個性の喪失。
晴、涼気、だがツイードを著る程ではない。アザミ、ハギ、スイフヨウが咲いてゐる。銀木犀も馥郁たる香を放つてゐる。良い時節になつた。不思議に思ふのはフヨウは夏の花ではなかつたか、渾沌たる気候の影響? 『君主論』が見つからない。これでも私は大学で…