Epistula ad mē

美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である

Diary

20220703日記

曇り、暑い。やや朝寝坊、少し遅れてミサに与る。いつものフランス料理屋へ。マダムが御病気になられたとか。全快を願って已まない。ヴァイオリンのレッスンの後、伊勢丹へ。マダムに贈る見舞の品を物色、購入。他に用はないのですぐ帰宅。マーラーの交響曲…

20220620日記

恐らく「恋愛」は生物学者にとって<粘膜の問題>に過ぎず、「女性」は蕩児にとって快楽の道具に過ぎず、「結婚」は西欧の政治家にとって人的資源の向上に過ぎまい。併しながら詩人にとって女性とは、「完璧」の幻であり、恋愛とは「祈禱」であり、婚礼とは「…

20220611日記

いつものフランス料理屋、が混んでいて入れなかったので、近くのイタリア旗亭へ。食事後東京オペラシティまで音楽会に出かける。シューマンの第3番と第4番。式は飯守氏、細かい指示を与えているのか、手の震えが止まらないのか。御年の所為か、譜面を捲るの…

20220603日記

ヴァイオリンの先生が言っていた。「ブラームスはヴァイオリン奏者のことを考えていない」。指使いで苦心するらしい。音楽について一切の妥協なく完璧を求めた彼の自己中心主義(褒め言葉)を垣間見た気がする。 私は倖せだと思う。物質的に恵まれてはいない。…

20220514日記

いつものフランス料理屋で食事した後、バラを観に音羽まで出掛けた。連日の雨で幾らか色褪せてしまってはいたが、何も花が美くしいのはその盛りの時期に限ったことではない。「花は盛りに、月は隈無きをのみ見るものかは」と。帰宅後、マーラーの第1番と第5…

20220422日記

晴れ。暑い。伊勢丹で靴を買う。かなしい哉、日本に於て2万円前後で買えるまともな靴というと、リーガルくらいしか選択肢が思いつかない。イタリアなら同価格帯で立派なソールの革靴が手に入るであろうに。 絲の如く 麻の如く尠くとも(すくなくとも)holocaus…

20220415日記

雨。ロシア国防省発表をすべて信憑性ないものと看做す一方、ウクライナ大統領府の発表をすべて真実と看做すかのような発言しかできぬ、雲助馬丁にも劣る理性しか持合わせない無教育な連中を軽蔑する。

20220410日記_齋藤先生を訪ねて

小石川にある伝通院を訪ねた。かの地に眠る齋藤磯雄先生に手を合わせるため。後楽園から坂を上がった。陽春の砌、汗が滲む。苦手な季節の到来。窓から生い茂る緑を眺めているだけで済むのならば、夏は好きなのだが。良い身分でないからそうもいかないのだ。…

2022.03.13日記

「ブラームス室内楽マラソンコンサート」なるものに、東京オペラシティまで出かける。文字通りブラームスの室内楽曲を10時間聴き続けるというコンサート。玄人好みだ。 ピアノ三重奏曲第1番ロ長調ピアノ三重奏曲第2番ハ長調ピアノ三重奏曲第3番ハ短調ホルン…

20220305日記

花粉がひどい。シティフィルの演奏会に行く。演目はドヴォルザークのチェロ協奏曲と、ブラームスの交響曲第1番。シティフィルは相変らずこじんまりとしたオーケストレーションだったが、ブラームスなので愉しかった。

2022.03.02日記

「幻想」が何處から始まり、「現実」が奈邊に存するか、何ぴとも之を知るはない。

2022.02.27日記

僕ほど京都を効率よく周れる人間も居ないのではないか。 慧日山東福寺へ行く。やはり臨済宗の寺は落ち着く、通天橋を渡りたかったが、袴姿と振袖姿の男女が撮影をしていた為(云うまでもなく前撮りだろう)、諦めた。 京阪に乗り三条を経て蹴上に向かう。そこ…

2022.02.19日記

シティフィルの演奏会に、初台まで出かける。 ディーリアス(フェンビー編): 2つの水彩画吉松隆: チェロ協奏曲「ケンタウルス・ユニット」ヴォーン・ウィリアムズ: 交響曲第3番「田園」 すべてはじめて聴く。「2つの水彩画」は語るに足らぬ。吉松のチェロ協奏…

2022.02.13日記

好きな本は? 三島由紀夫『春の雪』久しぶりに読み返してみたら、若い男女の熱情に全く関心を持てない私に気が付いた。心が錆びてしまった。三島なら今は『金閣寺』の方が好きだ。1番好きな本としては谷崎の『細雪』を挙げる方が無難かもしれない。或いはヴィ…

2022.02.11日記

今日は都響の演奏会に六本木まで出かけた。曲目は以下の通り。チャイコフスキー:『エフゲニー・オネーギン』の「ポロネーズ」グラズノフ: ヴァイオリン協奏曲 イ短調チャイコフスキー: 交響曲第4番 ヘ短調 みての通りロシアのロマン派音楽で統一されたレペト…

2022.02.10日記

私は人よりも疑り深いのか、現実主義的なのか知らぬが、「マジック」を少しも愉しむことができない。タネを正確に説明することこそできぬが、端からそれを見破る積りでマジックを見るから、タネを仕込む瞬間を当てることができる。ただの人間に奇跡など起こ…

2022.01.30日記

東京文化会館に『イル・トロヴァトーレ』を観に出掛けた。藤原歌劇団による公演。お世辞にも「良かった」とは云えぬ。歌手の声はオーケストラの音にかき消されてしまっていた。つまらなかった。

2022.01.04日記

www.youtube.com シューマンの交響曲第4番を聴いている。 今日は祖父と会った。最早まともな意思疎通は不可能であるから、今まで何度となく繰返された、話の筋に相互理解のある想い出話をして過ごす。それでも祖父は、私と会話をすることが実に楽しそうで、…

2022.01.02日記

イギリス文学とは何か? アメリカ文学とは何か? 私には説明がつかない。世間の関心は薄い様に思われる。その証左となるかは分からぬが、岩波の『○○文学案内』シリーズも、英米文学についてはカバーしていない。 私にしても、シェイクスピア、エドガー・アラン…

2021.12.24日記

アレルヤ、今日私たちに救い主が生まれた

2021.12.22日記

今日は冬至、一陽来復。英語ではwinter solsticeというらしい。

2021.12.9日記

疲れ果てた心。晴耕雨読の日々を夢見る。先週はミサをサボタージュした。神に祈りを捧げる気がしなかった。 今読みたい本。メリメ『シャルル9世年代記』ゴーチエ『モーパン嬢』

2021.11.30日記

11月も終った。もうアルスターコートの季節。 近頃読んだヘッセの言葉は、私の心を打った。 「神がわれわれに絶望を送るのは、われわれを殺すためではなく、われわれの中に新しい生命を呼びさますためである。」 高い理想を持ちながら一度は挫折するも、絶望…

2021.11.22日記

東山を北から南へ、法然院から南禅寺まで。雨であったのが却って良かった。静かな午前、散歩を心置きなく愉しめた。順正で昼餉。向いの席には日本髪をしたうら若き4人の娘。舞妓さんだろうか?その装いの趣味の良さ(安着物の観光客とは好個の対照!)と、立居…

2021.11.17日記

快晴、暖かい。六義園へ行く。風流なことなんて何もない。こんなものを有難がって、東京の人間の田舎臭さにはほとほと呆れる。 夜は『タンホイザー』を聴いた。 怯懦(きょうだ) 臆病で気の弱いこと爾余(じよ) それ以外端倪(たんげい) 物事の成行を見通すこと…

2021.11.15日記

「一度キリストに出逢った者は、二度と十字架の影から逃れることはできない」 このような趣旨の格言をどこかで見たことがあるのだが、思い出せない。誰の言葉か? 正確な言い回しは?気になって眠れない。 次の水曜日は展覧会に行くか、六義園に行くか、どうし…

2021.10.17日記

友人と化野まで散歩する。天龍寺前の老松でお抹茶を戴く。現代短歌の話をしたり、フランス革命の話をしたり。このような酔狂に附合ってくれる人もそうは居るまい。

2021.10.16日記

京都を散歩。南禅寺へ、奥丹で昼食をとる。 いつものように鹿ヶ谷通りを上る、途中光雲寺に寄り、哲学の道へ。法然院へ行く。この辺りの雰囲気がとても好きだ。浮薄なものがない、静かで品があって、且つ歴史を感じさせる。「神韻縹渺」とでも云えば可いのだ…

2021.10.03日記

木犀の馥郁たる香気。好きな季節の到来を告げる馨り。 ああもう散々だ。これ以上心の平安を乱されたくはない。京都に遁世をしたい。変わらぬものだけを見つめて静かな時を過ごしたい。それが叶わぬなら消えてしまいたい。Libera me domine de morte eterna.

2021.09.28日記

今夜はモーツァルト・ナイト。交響曲第25番, 第38番, 第41番, 第28番, 第40番を聴く。 www.youtube.com 唯一の短調の交響曲。モーツァルトの権威、カール・ベームの指揮。ヴィエナ・フィルハーモニー。