Mon Cœur Mis à Nu

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

20240929日記

微雨のち陰、涼気。身体は疲れてゐるが約束のため早起き。洗濯と身支度とを済ませ、いつもの仏蘭西料理店で食事、本日は印象的な料理も会話もなかつたが、換言すればいつも通りの平安があつたと云ふ事だ。省線の水道橋驛で降りて友人と合流。神田教会で聖伝…

20240927日記

雨。時既に零時を回つてゐるので昨日の事になるが、私の守護聖人、即はち聖ヴァンサン・ド・ポールの記念日であつた。尤も私は日を跨ぐ迄気付かなかつたのであるが。私はこの聖人が好きだ。強き行動者、幼子に対する慈愛、彼の名を頂いた事を誇りに思つてゐ…

20240926日記

我が人生 神と芸術を賛美すること、人の期待に応ふること、而して強く美くしく生きること

20240923日記

22日、雨のち陰。友人と横濱の山手まで出掛ける。元町のフランス料理店で食事。京都の紅茶店に紹介頂いたMitsu Teaに立寄り、ウダの茶葉を購入。その後山手本通りを上がる。そぞろ歩きの人影もまばら。カトリック山手教会を見学、過不足のないゴシック様式の…

20240921日記

晴、後微雨。先日のさやけき十五夜は大層見事で、今や彼岸である。この頃は風に秋の匂ひを感ずる事も増えた。その為か心が弾む。実に調子が良い。 昼食の前菜、グリビッシュソースの添へられたテリーヌを提供された。「香りが良い」と私。一寸変はつた香辛料…

アンドレイ・タルコフスキー『ノスタルジア(Nostalghia)』1983

晴、溽暑。アンドレイ・タルコフスキー監督作、新文芸坐で鑑賞。幕引き後に聴こえたのは「意味が分らない」と云ふ声。だがそんな愚劣な理由で本映画に対し浅薄な評価を下す者は、抑々映画の観方を知らない。映画に於てストーリーはさして重要ではない。かの…

ダニエル・シュミット『季節のはざまで(Hors saison)』1992

晴、宵には涼しき風。先の週は精神の不調が甚しかつた。 ダニエル・シュミット監督作。スイス映画といふ括り。あざやかな色つかひ。おとぎばなしのやうな優しさ、私の病める魂を慰める、恍惚として画面に見入つて了つた。心地良い時間であつた。 それにして…

アラン・レネ『戦争は終わった(La guerre est finie)』1966

アラン・レネ監督作、曩日新文芸坐で鑑賞。アラン・レネにしては珍しく「訳分からない」事もない、ストーリーのある映画。フランコ体制下のスペインに反撥し、国外(フランス)で運動する共産主義者運動家の男の3日間を描く。時系列を無視して断片的に過去・…