Epistula ad mē

美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である

『ローラ(Lola)』1961

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京都駅から南に歩き東寺の近く。京都みなみ会館という小さな映画館がある。そこで「ミシェル・ルグランヌーヴェルヴァーグの監督たち」なる特集が組まれていた。

観たのは『ローラ(Lola)』。「ヌーヴェルヴァーグの真珠」に喩えられる名匠ジャック・ドゥミ(Jacques Demy)のデビュー作。上映当時、観客動員数は僅か3万人であったそう。

「音楽のないミュージカル」を企図しており、ストーリーは極めてシンプル。流れるように気持ちよく物語が進み、観ていて飽きない。

ローラを演じるのは『男と女』のアヌーク・エーメ(Anouk Aimée)。彼女の可愛らしい声と仕草には本当に惹かれる。

背景音楽としてのクラシック音楽も効果的。殊にベートーベンの交響曲7番第2楽章の旋律とともに進行するクライマックスには感嘆させられた。