ジャック・ドゥミ(Jacques demy)監督のミュージカル映画。音楽を担当したのはミシェル・ルグラン(Michel Legrand)。ヌーヴェルバーグが生んだ名コンビ。カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞。
全編音楽の完全なミュージカルでまるでオペラのよう。ストーリー自体は身勝手な女のメロドラマだが、よくまとまった構成で退屈はしない。エンディングに向けての音楽の高まりと、映像の美しさが素晴らしい。
本作でカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)は出世した。ドゥミは1967年の『ロシュフォールの恋人たち(Les Demoiselles de Rochefort)』をはじめ、繰り返しドヌーヴを起用している。ドヌーヴ出演作で気になるのが幾つか。『悪徳の栄え(Vice and Virtue)』『昼顔(Belle de jour)』など。