Mon Cœur Mis à Nu

But, darlings, the show must go on.

2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

20250630日記

晴、灼熱溽暑。夏越の祓といっても全く清々しい気持にはならない。身に堪える暑さ、何も暑さばかりの所為ではないが、おかげで憂鬱病である。 昨日は大学の後輩と会った。銀座の和蘭豆でお茶をし、海が見たいと、十代の女のようなことを言って、新橋からゆり…

20250627日記

晴。今日はよく働いたので脳が飽和状態。来月京都へ旅行するので、その計画を立てている。あと週末何をするかを考えている。 読みたい小説、ジョージ・オーウェルの『1984年』。観たい映画、Shadows of Forgotten Ancestors (1965)、Army of Shadows (1969)…

20250625日記

陰。彼女がシュウメイギクの苗を探している、花言葉は「薄れゆく愛情」だそうだ。 私は飽き性なのだろうか、そうかも知れない。英会話を磨くぞと発奮して、数万円叩いてAI学習アプリをDLしたが、2週間と続けられなかった。機械相手に話して何が面白いのだろ…

20250623日記 

晴、昨日から夏至に入った。 英国の帝国主義が現今の中東問題の原因だとか、国連安全保障理事会は機能不全に陥っているとか、賢しげにコメントをする輩がいるが、どうも気に入らない。 前者は、火事の原因は火にある、というような全く生産性のない議論であ…

フランソワ・トリュフォー『恋のエチュード(Les Deux anglaises et le continent)』1971

フランソワ・トリュフォー監督作。この頃はジャン・ピエール=レオが出演するトリュフォー作品の鑑賞が続いている。学生の頃から、トリュフォーは可成の数を見た筈だが、「お気に入りの監督」とはならない。彼は卓越した技能を有する職人で、音楽にも造形が深…

フランソワ・トリュフォー『夜霧の恋人たち(Baisers volés)』1968

フランソワ・トリュフォー監督作。相変わらず冴えないアントワーヌ・ドワネルの『大人は判ってくれない』『二十歳の恋』に続く3作目。原題は"Baisers volés"で「盗まれたキス」。昔の洋画にありがちな脈絡とセンスに欠けた邦題である。 モンマルトルの長階段…

ジャン=ガブリエル・アルビコッコ『別れの朝(Le Petit matin)』1971

ジャン=ガブリエル・アルビコッコ監督作、彼はヌーヴェルバーグの一人。アンテラリエ賞を受賞したクリスティーヌ・ド・リボワールの同名小説(1968)の映像化。音楽はフランシス・レイ。 映像に酔う。陶酔ではなく悪酔い、音がやかましい所為もある。随分後年…

フランソワ・トリュフォー『二十歳の恋(L'amour à 20 ans; Antoine et Colette)』1962

フランソワ・トリュフォー監督作、『大人は判ってくれない』に始まる、いわゆる「アントワーヌ・ドワネルもの」の2作目。 パリ、ローマ、東京、ミュンヘン、ワルシャワの5都市における『二十歳の恋』をそれぞれに描いたオムニバスの仏篇であるが、面白い企画…

20250619日記

晴、炎天溽暑。歯科検診。腕時計の修理が終わったと連絡あり、遅い。週末に秘書検定があるので、それの勉強などして過ごす。鉛筆を持って参考書に向かうことは久しくなかった様な気がする。昔は記憶力が自慢だった。記憶力だけで大学に入り、卒業したような…

ルキノ・ヴィスコンティ『異邦人(Lo Straniero)』1967

ルキノ・ヴィスコンティ監督作、カミュの『異邦人(L'Étranger)』(1942)の映像化作品。アルジェの人々がイタリア語を喋喋するのには違和感を覚えるが、多感なイタリア人の中にあっては、心ここに在らずのムルソーの異端さが際立って、反って良いかも知れない…

20250615日記

雨、溽暑。芒種に入って久しい。この季節の湿り気と東京の退廃的街並とはよく似合う。よく似合って最悪である。風そよぐ楢の小川の夕暮は禊ぞ夏の印なりける、こうした清々しい歌が詠まれる余地はない。この遣り様のない沈滞した雰囲気は気候の問題か、現今…

ジョー・ライト『プライドと偏見(Pride and Prejudice)』2005

ジョー・ライト監督作。ご存知ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』の映像化、キーラ・ナイトレイが出演。コリン・ファースが出演しているBBCドラマバージョン(1995)と比較して風刺がマイルド。それに男が女々しくなった。これも時代の趨勢だろうか。愚鈍…

鶴田錦史『壇ノ浦』テキスト

www.youtube.com 雨、皐月の最期の日。私は彼女に花束を渡し能う限りの力で愛を謳った。彼女は「私に迷いはない」と力強き返答を呉れた。Eh bien. さて、好きな音楽は?日常にある定番の問答であろう。私は正直に答えればクラシック音楽が9割、ビートルズが0…