2020-12-23 谷崎潤一郎『鍵』1956 Humanities(Theology/Literature) 互いの日記を通じた男と妻の心理戦。 性の慾求に操られるコマと化す2人。貞淑な妻のファムファタルへの変貌。男は破滅に追いやられる。『細雪』とは違う谷崎を(むしろこちらが彼の本分だが)味わえる作品。彼は本当にマゾキストだな。