Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

『アスペルジェスメ(Asperges me)』カトリック聖歌集501_羅和対訳

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主日、神田教会でミサに與る。本日が七旬節なので暫くグロリアは聴けなくなる。

 

さて「アスペルジェス・メ(Asperges me)」とは、ミサ前の灌水式で歌はれる交唱である。今日の「新しいミサ」を執り行ふ教会で聴く事はないだらう。といふのは第2バチカン公会議で現地語ミサ(Vernacluar Liturgies)が導入されると同時に、灌水式は姿を消したから。在りし日の記録として、カトリック聖歌集の501番には本曲が収録されてゐる。

なお詩は、詩篇51の7と1、そして栄頌から取られてゐる。

 

Asperges me, Domine, hyssopo et mundabor,
主よヒソプをもて我を浄め給へ、さらば我浄まらん

Lavabis me, et super nivem dealbabor.
我を洗ひ給へ、さらば我雪よりも白からん

Miserere mei, Deus,
神よ我を憐れみ給へ

secundum magnam misericordiam tuam.
汝の憐れみの多きによりて

Gloria Patri et Filio et Spiritui Sancto
願はくは、聖父と聖子と聖霊とに栄へあらんことを

Sicut erat in principio, et nunc, et semper,
始めにありし如く今もいつも

et in saecula saeculorum. Amen.
世々に至るまで、アーメン

 

参考まで、灌水が了つた後に司祭と会衆は以下の言葉を交はす。

 

司: Ostende nobis, Domine, misericordiam tuam.
主よ、我等に憐れみを示し

会: Et salutare tuum da nobis.
我等に救ひを賜へかし

司: Domine exaudi orationem meam.
主よ、願はくは我が祈りを聞き、

会: Et clamor meus ad te veniat.
我が叫びに耳をかたぶけ給へ

司: Dominus vobiscum.
主は汝らと偕に

会: Et cum spiritu tuo.
また司祭の靈と偕に

司: Oremus
祈りましよう