Mon Cœur Mis à Nu

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

パリ紀行(3)_モンマルトルとモンパルナス

信心深い女というのは、何故斯くも美くしく私の眼に映るのか。日本でめっきり見ないからだろうか。もっとも我が国のご婦人方の金銭への信仰の篤さは見上げたものだが。サクレ・クール晩課の帰るさ、ペール・ラシェーズで母の手を引き、メトロを降りたうら若き女よ。C'est toi seul que j'implore.

 

モンマルトルとモンパルナスの散策記録。醜悪な聖堂のあるのが前者、醜悪な塔のあるのが後者である。先ずはモンマルトルから。

パリ北駅近くのサン・ヴァンサン・ド・ポール教会。貧民窟の中に建つ。かの聖人、我が守護聖人は、今も貧しき者と偕に在る。

パリ北駅。映画『仕立て屋の恋』の重要なロケ地。

ムーラン・ルージュ。周辺は風俗店街。

サクレ・クールに向かう道。モンマルトルは清水五条に大変似ている。とすればムーラン・ルージュは五条楽園である。

テルトル広場。

広場の角のブラッスリーLa Bohème で、サクレ・クールの夕べのミサまで休憩。

サクレ・クール寺院

サクレ・クールと隣合う、サン・ピエール・ド・モンマルトル教会。もとイエズス会修道院で、パリではサン・ジェルマン・デ・プレに次ぐ長い歴史を持つ教会。

 

サン・ニコラ・ドゥ・シャルドネ教会へと向う為に、毎朝ポン・マリーを渡る事が、私のパリでの習慣である。日毎に聖伝ミサに与っている為、少しずつではあるが、トリエント・ミサのmass orderが身に着いて来た。

ミサ後、パンテオン、ムフタール通りを抜けて、サン・メダール教会へ。

続いてリュクサンブール公園ドラクロワ像を発見。

ノートルダム・デ・シャン教会。

モンパルナス墓地にて「オピック家」の墓をみる。リラダンの墓と比較して、あまりにも無残。死してもなお、ボオドレエルは屈辱を受けねばならぬのか。

ボオドレエルの生家はオトファイユ通り19番、パリ大学の近くにある。

 

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