Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

20230416日記

主日ミサをサボタージュし、午前を微睡みの裡に過ごす。ランチを逃す。

映画を観に行くか、植物園に行くか迷ったが、天気が良さそうだったので後者を選擇する。躑躅が見頃を迎えている筈だ。

茗荷谷驛で降りると、あなや篠突く雨。こんな事なら映画に行けば良かったと獨りごちていると直霽れた。

小石川植物園。雨に降られたうら若草の何とも香しい事。驟雨に客は逃げてしまったらしい。躑躅園をみて廻った後(サクラツツジが美くしかった)、柏、菩提樹、篠懸樹が群生する叢林へと進む。ベンチに腰を下ろして目を瞑る。静かだ。此処には私の心を亂すものが何も無い。斯のような土地で、移う四季の美くしさを愛でて生活できたら、人生は何と愉しい事だろう。私は陋巷に住まう草莽微賤の身の上を呪った。

空に陰。消魂しく啼く鴉が再度の驟雨を予言する。傘を持たない私は急いで帰路に着いた。

 

需める(もとめる)
微雨(びう)
右顧左眄(うこさべん) 優柔不断なこと
fetus 胎児
mortification 苦行
城砦(じょうさい)
烟霧(えんむ)
罩める(こめる) 「烟霧立ち罩める」
危殆(きたい) 非常に危ないこと
罪障(ざいしょう) 罪
日ならずして 幾日も経たずに
竭す(つくす)
凭れる(もたれる)
カリヨン(carillon) 組鐘。
蘭引(らんびき) 蒸留機
旌旗(せいき) 色鮮やかな旗
常春藤(キズタ) 常緑つる性植物
叢林(そうりん) 
pomegranate ザクロ
tangerine マンダリン・ミカンの一種
キルシュヴァッサー 桜桃酒、シュヴァルツヴァルトの名産品
槓杆(こうかん) 梃子
暗渠(あんきょ) 地下に設けられた水溝
選帝侯(prince-elector) 神聖ローマ帝国君主に対する選挙権を有した諸侯
メートランク(May wine) 春に飲まれるハーブ・ワイン
マルメロ(榲桲) セイヨウカリン
隠栖(いんせい)
四辻 交差点
ル・アーヴル フランス大西洋側の港湾都市
白楊樹(ハコヤノキ) 落葉高木、ヤマナラシの別称。ポプラ
寂として(せきとして) ひっそりと静かであること
宵闇(よいやみ) 夕方になっても月が見えず、うす暗い様子
霊験あらたか 神仏による効験が明らかに表れるさま
鳥目(ちょうもく) 金銭のこと
割栗石(わりぐりいし) 砕いた小さな石
森厳(しんげん) 秩序正しく厳かなさま
揺落(ようらく) 秋に草木の葉が風にゆれて落ちること
談論風発 盛んに語り論ずること
左道(さとう) 邪道であること
褥(しとね) 柔らかい敷物。褥椅子=ソファー
optimum 最適条件
aptitude 適性
mudlark 浮浪児
menial work 短調な仕事
stable 厩舎
fledging day 巣立ちの日
mistletoe ヤドリギ
soar 空中を飛翔する
accomplice 共犯者