本日は待降節第3主日、「喜び(Gaudete)の主日」。神父様は薔薇色のストラをまとう。入祭唱ではVeni, veni, Emmanuelが歌われた。
静謐な美を湛えたアンドレイ・タルコフスキー監督最期の作品。マタイ受難曲に始まり、終る。Vatican's list of filmsで推薦。良い映画というのは「音」への拘りが違う。
神の意を知り乍ら、遂にそれに従う能わざる人間の愚、絶望を描いていると思い鑑賞したのであるが、どうもそれだけではない。タルコフスキーは本作品で、神に寄り恃む者の希望を示した。主人公である無神論者の老人は、神をみることができたのか?
ラストに於る幼子の台詞。
In the begining was the word. Why is that, Papa?
幼子のこの単純さをこそ、主は愛し給う。
映画で言及されるAdoration of the Magi(東方三博士の礼拝)。