Epistula ad mē

美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である

フランス民謡『フレール・ジャック(Frère Jacques)』


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輪唱形式で歌われるフランスに起源を持つ童謡。トムとジェリーでニブルスが歌っていた曲! 寝坊した修道士(Frère)が謡われている。

 

Frère Jacques, Frère Jacques,
修道士ジャック、
Dormez-vous? Dormez-vous?
お眠りですか?
Sonnez les matines! Sonnez les matines!
朝課の鐘を鳴らしてください!
Din, din, don. Din, din, don.
ディン・ドン・ドン

 

なぜゆくりなく、この話を持ち出したかと云えば、答えはマーラーにある。
マーラー交響曲第1番D-dur、第3楽章Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen(緩慢でなく荘重に威厳をもって)の主題は、『フレール・ジャック』を短調(D-moll)にしたものだから。葬送行進曲風。

 


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まったく関係のないことだが、今King Learを読んでいて、面白いと思った表現があるから記録しておく。年齢を尋ねられたケント伯の受け答え、

"Not so young to love a woman for singing, nor so old to dote on her for any thing."

なんと訳せばよいか。「歌い手の女を愛する程に若くはありませんが、何の取柄もない女を溺愛する程に年老いてもおりません」。旧約聖書のシラ書第9章第4節を想い出したのだ。「歌い手の女と戯れてはいけない。彼女の魅力の虜とならない為である」。一般論として歌い手の女を愛することは、いわゆる「若気の至り」、愚かなことらしい。