Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

ゴーチエ『オニュフリユス(Onuphrius)』1832

何だこの気狂い小説は、というのが私の感想であるが、解説を読んで合点がいった。
曰く、ロマン派にかぶれた群小詩人たちを揶揄嘲笑した一篇であると。ゴーチエは「気狂い」を描いてみせたのである。