また新風館の「UPLINK京都」へ行ってきた。
この映画館の椅子は、相変わらず座り心地が最悪だ。マイナス50点。
観たのは"Der Trafikant=The tabacconist"。監督はニコラウス・ライトナー。舞台はナチス・ドイツに支配される1937年から1938年のウィーン。煙草屋見習いの青年とジークムント・フロイトとの交流を描いている。
フロイトを演じるのはブルーノ・ガンツ(Bruno Ganz)、Downfall(Der Untergang) でヒトラーを演じた名優。本作が彼の遺作となった。独裁者からユダヤ人への転生。
それなりに面白かったけれど、フランツの夢の描写は全く無用だ。安っぽいし、ストーリーの展開と上手く絡めることに失敗している。これがなければ3点/5点くらいあるのに。
金をかけずに作ったんだろうな。ウィーンの街並みのCGもお粗末だった。
感じた強烈な違和感としては、フランツが煙草屋見習いの癖に、小綺麗だし、金を自由に使い過ぎな点か。アニメみたいな不自然さがあった。
それと邦題があまりに気持ち悪い。センスとイマジネーションの深刻な欠落。人生やりなおしたほうがいいよ。
良かった点は、煙草吸いたくなった点。ハバナの葉巻、絶対買いに行こうと上映中考えていたけれど、金がないのでやめた。
新作映画を観るより、アマゾンプライムで名作を観る方が、有意義な時間を送れるのでは?財布にも優しいし。疲れないし。