作者の空想が駆使された童話劇。堀口大學譯を読む。
主人公の兄妹チルチルとミチルは「青い鳥」を探す冒険の途上、作者によって擬人化された物質・概念と出逢う。擬人化の対象は犬、猫に始まり、夜や光、植物に家畜、幸福や喜びなど様々。彼ら「人間の言葉」を操る登場人物が織り成す「会話詩」によって、作者は、人間とそれら物質・概念との関係を象徴的に示してみせる。
「青い鳥」を探す事と、様々な物事の本質を知るという事とが、物語上でうまく噛み合っていないと思う。私は読んでいて冗漫さにうんざりしてしまった。
作者の空想が駆使された童話劇。堀口大學譯を読む。
主人公の兄妹チルチルとミチルは「青い鳥」を探す冒険の途上、作者によって擬人化された物質・概念と出逢う。擬人化の対象は犬、猫に始まり、夜や光、植物に家畜、幸福や喜びなど様々。彼ら「人間の言葉」を操る登場人物が織り成す「会話詩」によって、作者は、人間とそれら物質・概念との関係を象徴的に示してみせる。
「青い鳥」を探す事と、様々な物事の本質を知るという事とが、物語上でうまく噛み合っていないと思う。私は読んでいて冗漫さにうんざりしてしまった。