Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

チャールズ・スターリッジ『天使も許さぬ恋ゆえに(Where angels fear to tread)』1991

フォースターの小説『天使も踏むも恐れるところ(Where angels fear to tread)』を原案とする映画。チャールズ・スターリッジ(Charles Sturridge)監督作。他のフォースターの小説同様、異なる人間が互いを理解する可能性と困難とを描いているが、本作にみられる人間の罪深さの描写は比肩に絶する。

プロットはこう。straight-lacedな英国upper-middle家庭の娘が、旅行先のイタリアで恋に落ちた貧しい村人と結婚をし、子供を死産する。残された家族が、(それが最良のことと身勝手に考え)子供の親権を奪いにイタリアに赴くが...。

 

華燭の典(かしょくのてん) 結婚式のこと
忸怩たる(じくじ) 深く恥じいること
ファーブルトン ブルターニュ地方の焼き菓子
竜頭蛇尾(りゅうとうだび) 画竜点睛を欠くこと、初めの勢いは良いが、終わりは振るわないこと
パピルス 古代エジプトで使われた文字の筆記媒体、パピルス紙。paperの語源。
hearse 霊柩車
しかすがに それはそうだがしかし
たまゆらの ほんの暫くの間
月魄(げっぱく) 月、月の精
珍らか(めずらか)
reprehensible 非難に値する
quaint 風変りな
priggish 堅苦しくてうぬぼれた