リンゼイ・アンダーソン(Lindsay Anderson)監督作。1969年のカンヌでパルム・ドール。時計じかけのオレンジでアレックスを演ずるマルコム・マクダウェルのデビュー作、本作でも似たような役だ。パブリックスクールの伝統に抑圧された少年達の反抗を描く。
英国のフィルムマガジンでやたらと高評価を得ているから観たのであるが、60年代後半にありがちな反体制映画の1つに過ぎない印象。ドラマ映画が主流の英国では珍しかったのかもしれない。やかましいから苦手だ、こういう映画は。芸術とは無縁であるし、現代を生きる我々が観ても得るものがない。