Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

ゴダール『気狂いピエロ(Pierrot Le Fou)』1965

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ジャン=リュック・ゴダール監督作。ゴダール作品にお馴染みのアンナ・カリーナ、ジャン=ポール・ベルモンドが主演。
支離滅裂な内容であるが、それでも観ていられるのは不思議だと思う。作中初め、アメリカのフィルムディレクターなる人物が「映画とは戦場のよう。愛、憎しみ、行動、暴力、死、つまり「感動」だ」と述べる。それを全部ぶち込んだ感じ。「独創的な手法で映画の新境地を拓いた」という意味で評価されるべき作品。「美しさ」とかそういう次元での評価はできない。