Epistula ad mē

美というものは芸術と人間の霊魂の問題である

夏目漱石『草枕』1906

余もこれから逢う人物を―百姓も、町人も、村役場の書記も、爺さんも婆さんも―悉く大自然の点景として描き出されたものと仮定して取りこなして見よう。

 

ある画工が都会を避け、田舎で「非人情(客観、芸術至上主義の意)」の世界に游ばんとする話。小説ではあるが、その実漱石による芸術論、文明論の披露である。東邦美術に詳しい。