Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

20231017日記_祭囃子

晴れ、冷たき風にくゆりて金木犀が馥郁と匂ふ此頃。この時期の林檎は、一年を通して最も美味しい。近くの鬼子母神は御会式だと云ふ。提灯金棒、太鼓と笛のかしましさ。人々の不思議な衣装、奇怪な動き。それらは南米の謝肉祭のやうで異国染みた面白さはあるが、同時に居心地悪さを感じさせる。私にとつて祭は静かな想ひ出だから。誰そ彼時、打ち水をしに外へ出ると、幽かに聞ゆる囃子の奏楽。