藝術家は美に對する精妙な感性あればこそ藝術家なのである
詩人は、不正のない處に、斷じて不正を見ない。が、俗眼には何物も見えぬ處に、實に屢々不正を見るのである。
詩人の過󠄁敏性なるものは、凡俗の所謂氣質とは關係がない。それは缺陷、不正に對する異常な明察に係ることなのだ。
この明察とは、眞理の、正義の、均衡の、一言にして申せば美の、潑剌たる認識以外の何物でもない。さて茲に明瞭な事實は、苛立ち易くない(一般人の判斷で)人間は、斷じて詩人ではないといふことである。
藝術家は美に對する精妙な感性あればこそ藝術家なのである
詩人は、不正のない處に、斷じて不正を見ない。が、俗眼には何物も見えぬ處に、實に屢々不正を見るのである。
詩人の過󠄁敏性なるものは、凡俗の所謂氣質とは關係がない。それは缺陷、不正に對する異常な明察に係ることなのだ。
この明察とは、眞理の、正義の、均衡の、一言にして申せば美の、潑剌たる認識以外の何物でもない。さて茲に明瞭な事實は、苛立ち易くない(一般人の判斷で)人間は、斷じて詩人ではないといふことである。