Epistula ad mē

美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である

2022.01.04日記


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シューマン交響曲第4番を聴いている。

今日は祖父と会った。
最早まともな意思疎通は不可能であるから、今まで何度となく繰返された、話の筋に相互理解のある想い出話をして過ごす。それでも祖父は、私と会話をすることが実に楽しそうで、幸福そうな、柔和な笑顔を見せる。
私は涙を流す。何の涙だろう。壮健であった頃の祖父を想い出しつつ、今の祖父の姿に同情して泣いているのか。歩けぬ祖父、意思表示のできぬ祖父、周りから「何も通じぬ人」と扱われる祖父。
だが私は覚えている、孔子のように徳に満ち、基督のように哀れみ深く、その立居振舞、紛うことなきジェントルマンであった私の祖父を。