リュック・ベッソン監督作。
アンヌ・パリロー演じるニキータのショートヘアに「1990年」を感ずる。ウェールズ公妃や、『銀河英雄伝説』のマリーンドルフ嬢、そしてこれは伝わらぬだろうが、往年のキャスター・べヴェル・メンソールのcmに出ていた女優が脳裡に浮かんだ。しかしロングヘアー好き、そしてヌーヴェル・バーグ好きの私としては寧ろ、ジャンヌ・モローの登場に心躍った。
女優の撮り方を見ると、『レオン』1994と同じ監督だと分る。それに感受性豊かな少女の心を描くという題材も共通している。
この頃観る映画の、映像の単調さへの反動だろうか。タルコフスキーが、あの象徴性が恋しくなった。