Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

20221022日記_びいどろつくりとなりてまし

晴れ、小春日和。昼餉はいつものフランス料理屋で、イナダのマリナードとポークのカシス煮込みを注文。向かいの席に容色麗しき人あり。嘗て恋した人に似つ。夜は誘いを承け、丸ビルのサロンで催された音楽会に出席。

萩原朔太郎の詩に三善晃が曲をつけた『抒情小曲集』などを愉しんだ。
音楽にはフランス象徴派の影響。この西洋の調べと、詩が詠う日本の情景とは、なかなか結び付かなかった。「雨」と歌うとき、それは縁側の雨垂れにあらず、アパルトマンの窓を叩く雫であるのだ。斯うしたギャップが、私には興であった。

 

www.youtube.com