Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

アナトール・フランス『赤い百合(Le Lys rouge )』1894

行動や思考に原理がない(面倒くさい)気まぐれ女の情事。
エリック・ロメールの映画みたいだと感じた。というのは登場人物がとりとめもなく、種々の事柄について己の哲学を披露する、そんなうざい場面の連続であるから。軟弱な翻譯も災いして、読むのが大変に苦痛であった。