Epistula ad mē

「美」というものは、藝術と人間の霊魂の問題である

リラダン『アクセル(Axël)』1890

斎藤磯雄氏譯、東京創元社
ヴィリエの理想主義的な夢と中世趣味が見事に結晶した詩劇。ヴィリエの死後に出版された。

青春から逃れ、シュヴァルツヴァルトの古城で現身と永劫世界の間に揺れる男。
美しき姫サラ(レオン・ブロワの言葉を借りれば、「無限に美しく、天を支える柱のように強く、またケルビムらの上に君臨するお方のように全智で、神そのものともなるべき女性、すなわち永遠の女性」)がもたらした最後の誘惑、即ち「黄金と恋」を斥け、この一対の男女は、死によって永遠の中へと逃避する。

 

本作品が舞台で演じられるのを観てみたいものだ。上演されることは西洋でも稀らしい。最も近年のもので2006年だから。

 

生きる?否、だ。そんなことは下僕共がやつてくれるさ。

 

万巻(まんがん) 多くの書物
怯懦(きょうだ) 臆病で意志の弱いこと
見そなわす 「見る」の尊敬語
了える(おえる)
蘊奥(うんおう) 学術・技芸などの奥深いところ 
博引旁証(はくいんぼうしょう) 証拠を示して説明すること
階段(きざはし) 
義捐金(ぎえんきん)
旌旗(せいき) 旗
一陽来復(いちようらいふく) 冬至の称
草莽微賤(そうもうびせん) 在野の身分の卑しいもの
怕い(こわい)
響動(どよもし) 声や音の大きな響き
喋々しい(ちょうちょうしい) 多弁である、口数が多い
理非曲直(りひきょくちょく) 道理や道徳に適うことと反していること
玻璃(はり) ガラスの別称
瀧津瀬(たきつせ) 急流
蹣跚(まんさん) 足元がよろめいて、ひょろひょろと歩くさま
佯撃(ようげき)
佯る(いつわる)
佩く(はく) 腰につける、さす
狎狎しい(なれなれしい)
悵然たる(ちょうぜんたる) 失意や絶望に悲しみ嘆くさま
葩(はなびら)
leash 革ひも
reply-paid 受取人払い、着払い
sterile 不毛の
unkempt 不器用な、ぼさぼさの
I'm bound to say 残念ながら~だと言わざるを得ない
heirloom 先祖伝来の家財
cartographic 地図作成の
interception 横取り、要撃
初秋・仲秋・晩秋 9月・10月・11月
鳶色(とびいろ) 茶褐色
羇旅(きりょ) 旅行
鶏鳴狗盗(けいめいくとう) 凡才であるが、器用な才能の持ち主
揺籃(ようらん) ゆりかご
杳として(ようとして) 暗くてよくわからない様 例:杳として消息が知れない
グノーシス主義 自己の本質と真の神についての認識に到達することを求める思想