Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

コッポラ『タッカー(Tucker: The Man and His Dream)』1988

ゴッドファーザー』シリーズのフランシス・フォード・コッポラ監督。
第二次世界大戦後のアメリカに実在した、スタートアップの自動車メーカー「タッカー社」が、革新的なアイデアと実行力で優れた車を生み出すも、成果を妬む大手に潰されるという話。古き良き時代を、アメリカが失墜した1980年代の視点を持つコッポラが描いている。

最後、タッカーが聴衆を前に正義を弁論して聴衆の心を動かすシーンなど、『スミス都へ行く』以来のアメリカ映画の伝統を思わせる。