Epistula ad mē

美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である

コクトー『恐るべき子供たち(Les enfants terribles)』1929

ジャン・コクトー(Jean Cocteau)は生涯3作の小説を遺しているが、『恐るべき子供たち』が代表作といってよい。阿片中毒の治療中に僅か17日で書き上げたらしい。
感傷的なラストシーンがあまり好きではない。混乱を混乱のままに書いている印象。少年たちの心理について説明不足。


・フランス心理小説の伝統につらなる? 分析対象は反理性的な少年たち。
・理性(=大人、ブルジョワ社会)対反理性(=子供の夢想)の構図。
・残虐性。滅びの美学。
・過大評価。
ベルトルッチの映画『ドリーマーズ』はこの小説を参考にしているのではないか。

ledilettante.hatenablog.com

 

美の特権は絶大である。美はそれを認識しない人びとの上にも働きかける。

オスカー・ワイルドの受け売りじゃないか。

 

f:id:ledilettante:20210505055427j:plain

ジャン・コクトー(Jean Cocteau), 1889-1963