Epistula ad mē

美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である

三島由紀夫『金閣寺』1956

 数日中に鹿苑寺を訪ねる積である。だから三島の『金閣寺』を読み直した。
 

 観念に沈んでいた青年が、「金閣を焼く」という「行為」によって、生を得る。「行為」に重きを置く点、三島文学の真の始まりを思わせる作品だ。他にも健康に対する劣等感であったり、こんな人間が存在するものかと云いたくなる、観念的な登場人物であったり。作中には三島文学の諸要素が明示されている。

 

 金閣よりも、山陰本線に乗って保津峡を越え、日本海をみにゆきたいと、そんな気持ちになった。丹後由良行こうかな。

 

 世界を変貌させるのは行為なんだ。それだけしかない。