Epistula ad mē

美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である

フランス文学とキリスト教

 文学と宗教のつながりは、決して直接的でもなければ目的論的でもない。宗教が文学にあらわれるのは、つねに結果的であり、またそうあらねばならない。(...)中世から現代に至るまで、フランス文学の作品には、キリスト教に対する肯否は問わず、いずれもそれが1つの軸となって働いていることに私たちは注意する必要があろう。(...)キリスト教はつねに異端の出現によってその本質に立ちかえろうとする。その動的な性格が逆説的にこの宗教の持続性を示しているのである。このようなキリスト教を背後にフランス文学が息づいてきたことを私たちは念頭においておきたいと思う。

『新版フランス文学史白水社1992, pp.7-10

 

 小説家の回心を研究で扱いたいと考えている。