Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

『わが慕いし星(Bel Astre que j'adore)』


Noël ancien - Bel Astre que j'adore

季節外れであるが今日はキャロルを紹介する。
ユスターシュ・デュ・コロワ(Eustache du Caurroy)作曲の聖歌。直訳は「私が愛する綺麗な星」であるが、『わが慕いし星』は名訳だと思う。デュ・コロワは後期ルネサンス時代、フランス王室御付きの作曲家であった。
彼が1606年に作曲した「死者のためのミサ曲(Missa pro defunctis)」は有名で、これはフランス国王の葬儀で演奏される公式のレクイエムであったように、彼はそれなりの評価を得ていたようだ。

 

Bel astre que j'adore,
我が慕いし星よ

Soleil qui luit pour moi,
我を照らす太陽よ

C'est toi seul que j'implore,
我の切に望むは汝のみ

Je veux n'aimer que toi.
汝の他に何を求めよう

C'est ma plus chère envie,
汝は我が深き望み

Seigneur, en ce beau jour,
主よ、この佳き日に

Où je ne dois la vie,
我が身を捧げ奉らん

Qu'à ton immense amour.
汝が偉大なる愛の裡に