Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

ブレスト『セント・オブ・ウーマン(Scent of a woman)』1992

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”odor di femina”か、小洒落た題名だと思う。マーティン・ブレスト監督。「ザ・アメリカ映画」という感じ。芸術点は低いが、フィーリング・グッドな作品。有名なタンゴシーンで流れるのは"Por una Cabeza"という曲。『シンドラーのリスト(1993)』のオープニングシーンでも使用されていた。

アル・パチーノ演じる中佐がみせた演説のシーンは『スミス都に行く(1939)』を大いに意識したものだろう。人々が忘れている「大切な価値」を訴えて、皆の心を動かす。僕くらいやさぐれてしまうと、うっとおしいとしか思わなくなってしまうが。