Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

三島由紀夫『夜会服』1967

嫁姑物語。貴族趣味的な小説。1966年から1967年にかけて女性雑誌『マドモアゼル』上に連載。1966年といえば、三島は既に『豊饒の海』の執筆に取り掛かっている頃だ。そんな時期にこれほどに軽快な娯楽小説を書く三島は、職業作家だったのだと思う。