Mon Cœur Mis à Nu / 赤裸の心

「美」といふものは「藝術」と人間の靈魂の問題である

ルイ・マル『死刑台のエレベーター(Ascenseur pour l'échafaud)』1958

ルイ・マルの実質的なデビュー作。マイルス・デイヴィスの即興ジャズ、手持ちカメラを主体とした撮影技法。ルイ・マルの演出力に舌を巻く。

本作で主役を演じるのは『鬼火(Le Feu Follet)』のモーリス・ルイ(Maurice Ronet)、『恋人たち(Les amants)』のジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau) 。救われない人間をよく演じている。

サスペンスの金字塔。ルイ・マルの作品群は「洗練されている」の一言に尽きる。