Epistula ad mē

美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である

Translation

フランス民謡『フレール・ジャック(Frère Jacques)』

www.youtube.com 輪唱形式で歌われるフランスに起源を持つ童謡。トムとジェリーでニブルスが歌っていた曲! 寝坊した修道士(Frère)が謡われている。 Frère Jacques, Frère Jacques,修道士ジャック、Dormez-vous? Dormez-vous?お眠りですか?Sonnez les matines…

「昔、アイゼナハの宮廷に(Il était une fois à la cour d’Eisenach)」『ホフマン物語(Les Contes d'Hoffmann)』より

www.youtube.com 貴重なフランスオペラの一作、『ホフマン物語(Les Contes d'Hoffmann)』。第一幕のアリア「昔、アイゼナハの宮廷に(Il était une fois à la cour d’Eisenach)」。ちなみに歌詞にあるアイゼナハとは独逸中央部の都市で、J.S.バッハの生まれた…

『わが慕いし星(Bel Astre que j'adore)』

Noël ancien - Bel Astre que j'adore 季節外れであるが今日はキャロルを紹介する。ユスターシュ・デュ・コロワ(Eustache du Caurroy)作曲の聖歌。直訳は「私が愛する綺麗な星」であるが、『わが慕いし星』は名訳だと思う。デュ・コロワは後期ルネサンス時代…

フランシス・レイ『今日は君が(Aujourd'hui, c'est toi)』

~ AUJOURD`HUI C`EST TOI ~ Francis Lai 映画『男と女(un homme et une femme)』の挿入歌。フランシス・レイ(Franis Lai)の作曲。彼はルルーシュと組んで多くの映画音楽を遺した。軽快で洗練されたパリを想像させるメロディーが特徴。 Toi et moi,君と僕、 n…

オペラ『カルメン』から「トゥーレの王」

www.youtube.com 「トゥーレの王」は『カルメン』第3幕第6場にあるソプラノのバラード。マルガレーテが祭りで出会ったファウストを想いながら歌う。寂し気だが美しい童謡。 Il était un roi de Thuléトゥーレの王は、Qui, jusqu'à la tombe fidèle,死ぬ時ま…

Lacrimosa

Mozart - Lacrimosa ラクリモサ(Lacrimosa)は、レクイエム(Requiem)において「最後の審判」を歌う「続唱(Sequentia)」の一部。ラテン語で「涙を流す」の意。 Lacrimosa dies illa,涙が溢れるその日は、qua resurget ex favilla,灰の中からよみがえる時、judi…

イングランド童謡『笛吹の息子トム(Tom, the piper's son)』

Over the Hills and Far Away - 17th Century English Traditional イングランドの童謡。先日紹介した『羊を探して(Searching for Lambs)』よりも有名だ。 ledilettante.hatenablog.com Tom, he was a piper’s son.笛吹の息子トムはHe learnt to play when h…

イングランド民謡『羊を探して(Searching for Lambs)』

Maggie Boyle 'Searching For Lambs' VRC0128 "Searching for Lambs"はイングランドの民謡。牧歌的な響きが特徴的。この曲は1916年に出版された "One hundred English folksongs"に集録されている。編集者はセシル・ジェームズ・シャープ(Cecil James Sharp)…

フォーレ『レクイエム』より「リベラ・メ」対訳

www.youtube.com ガブリエル・フォーレの「レクイエム」op.48。第6曲目のリベラ・メ(主よ、私を解放してください)。全7曲のなかで1番の見せ場であると思う。初演時は構成曲に含まれていなかったというが。 【対訳】Libera me, Domine, de morte aeterna, 主…

"La Nuit" 『コーラス(Les Choristes)』2004より

www.youtube.com 『春の凱歌(La Cage aux rossignols)』1945と、そのリメイク映画『コーラス(Les Choristes)』2004の挿入歌 ラモーのオペラ“Hyppolyte et Aricie” (1733)の劇中歌を、作曲家ジョゼフ・ノワイヨン (Joseph Noyon1888-1962)が編曲したものだそ…

典礼聖歌352番『聖霊の続唱』

www.youtube.com みなさんは聖霊に祈りを捧げていますか?本日紹介する『聖霊の続唱(Veni Sancte Spiritus)』は、聖霊降臨(ペンテコステ: Pentecostes)の主日に歌われる聖歌。 聖霊来てください、あなたの光の輝きで私達を照らしてくださいVeni, Sancte Spiri…

Veni, veni Emmanuel

www.youtube.com Veni, veni Emmanuelは中世に歌われたラテン語の聖歌。19世紀イングランド国教会の司祭によって英訳されて以降各地で歌われる様になり、日本の「讃美歌21」にも収録されている。 Veni, veni Emmanuel.来たれ、来たれ、インマヌエルCaptivum …

パーセル『ディドとエアネス(Dido and Aeneas)』イギリスオペラ

www.youtube.com 17世紀イングランドの作曲家ヘンリー・パーセル(Henry Purcell)によるオペラである。フーガが特徴的な序曲は、バロック音楽らしく厳粛な響き。 イギリス人が作曲し、且つ英語で上演されるオペラはパーセル以降、ベンジャミン・ブリテンの時…

God rest ye merry, gentlemen

www.youtube.com "God rest ye merry, gentlemen"はイングランドで最も古いクリスマスキャロルの1つである。16世紀には、既に人々の間で歌われていたという。 歌詞に用いられる"tidings"の語が何とも面白い。もともと「"tide"=潮」は「"time"=時」と同義の単…

「事実は小説より奇なり」

「事実は小説より奇なり」。この諺はバイロン男爵の叙事詩"Don Juan"の1節に由来する。ドン・ファンとはスペイン語で好色家の意。日本では一般にモーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の形でよく知られている。 Don Juanの14編101節 'Tis strange - bu…

ソビエト民謡 тальяночка(talyanochka)

www.youtube.com タリャーノチカ(тальяночка)はソビエト・ロシアの民謡である。第二次世界大戦時に作られたもので、歌詞には当時の時代背景が反映されている。曲名であるтальяночкаはロシアの楽器тальянка(アコーディオンのようなもの)のdiminutive、すなわ…

ソネット20番 Shakespeare's "Passion Master-Mistress"

シェイクスピアのソネットは幾つかのグループに分けられ、その中の多くは"Fair Youth"すなわち美男子に贈られた詩であるが、ソネット20番の同性愛的志向は露骨で面白い。 20 A woman’s face with nature’s own hand painted Hast thou, the master-mistress …

「Mercè, dilette amiche」『シチリア島の夕べの祈り』より

オペラ『シチリア島の夕べの祈り』より、ソプラノのアリア「ありがとう、愛する友よ(Mercè, dilette amiche)」。ボレロ調の音楽は劇舞台パレルモのイメージにぴったりだ。太陽輝くティレニア海の情景が目に浮かぶ。イタリアを愛するヴェルディにしか書けない…

「Roses are red」『マザーグース』より2

エドマンド・スペンサー(Edmund Spenser)の詩を、現在私たちがよく知る形に近づけたのはジョセフ・リトソン(Joseph Ritson)だと先日述べた。彼が遺した童謡集、『ガートンおばあさんの花環(Gammer Gurton's Garland)』1784から、その一節をみてみよう。 The …

「Roses are red」『マザーグース』より

イングランドの童謡(nursery rhymes)集から、甘い恋の詩を取り上げる。 Roses are red, Violets are blue,Sugar is sweet and so are you. バラは赤く、スミレは青い砂糖は甘く、そしてあなたも この詩はしばしば、バレンタインデーの贈り物に添えられるのだ…

ブリテン『キャロルの祭典』より"This little babe"

E.B.Britten Op.28-6 "This little babe" 先日扱った"Balulalow"と同じく、ブリテン『キャロルの祭典』の一曲である。 地獄を想像させる暗いアプローチが印象的。その激しいポリリズム的な音楽はイエスとサタンの闘いを描き、我々に対しアンガージュマンを呼…