Epistula ad mē

美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である

Music

ラヴェル『ハイドンの名によるメヌエット』

www.youtube.com モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel)が1909年に作曲したピアノのためのメヌエット。ハイドン没後100年に寄せられた2分足らずの小品。曲の冒頭にある「シラレレソ」の音が「ハイドン」を意味している。規則性の説明は面倒くさいからwikipedia…

シューベルト『アルペジョーネソナタ イ短調』D.821

www.youtube.com 1824年の作品。「アルペジョーネ」って何だと思われるだろうが、ある弦楽器の呼称である。弦が6本あり、音域が広い。19世紀初めに発明されたが、広まることはなかった。故にこのソナタの演奏に際しては、ヴィオラかチェロが代用される。

ブラームス『ヴィオラ・ソナタop.120-2』

www.youtube.com 創作意欲も衰えがちであった61歳のブラームスの作品。彼が書いた最後のソナタでもある。第二楽章アレグロ・アパッショナートが良い。もともとクラリネットのために書かれたが、彼自身の手でヴィオラ及びヴァイオリン用に編曲された。 ある意…

リヒャルト・シュトラウス『交響詩ドン・キホーテop.35』

www.youtube.com R.シュトラウスが書いた7つ交響詩のうちの6作目、1897年の作品。チェロが独奏で表現するドン・キホーテの悲痛な最後が良い。

リヒャルト・シュトラウス『ピアノソナタ ロ短調op.5』

www.youtube.com 『英雄の生涯』のCDを手にしたことから、R.シュトラウスを掘り下げたいと思って、この頃は色々聴いている。 今日紹介するのはシュトラウスが17歳の時に作曲したピアノソナタ。ベートーベンの交響曲5番のモチーフ(タタタターン)が散りばめら…

シューマン『交響曲第4番ニ短調op.120』

www.youtube.com 1841年のクララの誕生日。ロベルトが妻に捧げた交響曲。 力強く舞踏的な第3楽章が好み。

ウェーバー『ピアノソナタ第4番ホ短調』

www.youtube.com カール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria Friedrich Ernst von Weber)は『魔弾の射手』しか知らない私に、フランス語の先生がおすすめしてくれた。貸してもらったのはディノ・チアーニ(Dino Ciani)の録音。 ウェーバーが最後に遺した…

アントン・ウェーベルン『弦楽四重奏のための緩徐楽章』

www.youtube.com シェーンベルクと同列に語られ、前衛のイメージが強いアントン・フォン・ウェーベルン(Anton von Webern、彼は貴族の出)であるが、この「緩徐楽章」は彼が十二音技法を用いる前、1905年の作品。ブラームスの弦楽曲の影響を感じさせる厳かで…

オペラ『カルメン』から「トゥーレの王」

www.youtube.com 「トゥーレの王」は『カルメン』第3幕第6場にあるソプラノのバラード。マルガレーテが祭りで出会ったファウストを想いながら歌う。寂し気だが美しい童謡。 Il était un roi de Thuléトゥーレの王は、Qui, jusqu'à la tombe fidèle,死ぬ時ま…

Je vous salue, Marie(Ave Maria)

Je vous salue, Marie chanté a cappella Je vous salue Marie フランスバージョンのアヴェ・マリア。 Je vous salue, Marie, comblée(comblé: 満ち足りた) de grâce.マリア、私は恵みに満ちたあなたを賛美します。 Le Seigneur est avec vous.主はあなたと…

シューマン『マンフレッド序曲』

Schumann - Manfred - Philharmonia / Giulini ブログ更新するつもりは無かったけれど、素敵な録音に出会ってしまったので。 カルロ・マリア・ジュリーニの指揮で、シューマン『マンフレッド序曲』。ロマン派音楽の"epitome"と呼ばれるこの曲。ジュリーニの…

2020.08.02 クラシック音楽館

1曲目 モーツァルト 『ディヴェルティメント』変ロ長調(B dur) K.270オーボエ2, ホルン2, ファゴット2で編成される器楽曲。ディヴェルティメント(divertimento)とは、18世紀中頃に現れた、社交の場で演奏される軽妙で明るい楽曲のこと。 2曲目 ワーグナー 『…

リュリ『トルコ人の儀式のための行進曲(Marche pour la cérémonie des turcs)』

Giovanni Battista Lulli, Marche pour la Cérémonie des Turcs | Modo Antiquo 『町人貴族(Le Bourgeois Gentilhomme)』は、フランス古典喜劇を代表するモリエール(Molière = Jean-Baptiste Poquelin)の台本とリュリ(Jean-Baptiste de Lully)の作曲によるコ…

2020.07.19クラシック音楽館

名古屋フィルハーモニーベルリオーズ 幻想交響曲 op.14関西フィルハーモニーラヴェル ツィガーヌ広島交響楽団 R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」op.40シベリウス 交響曲第2番(D-dur) 「喜びと勇壮」 つまらなかった。

2020.07.12 クラシック音楽館

ゲヴァントハウス=織物会館の意 ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。 元祖リベラルなオーケストラ。270年以上前、つまり18世紀に市民階級の手によって創設された楽団。これまでメンデルスゾーンやフルトヴェングラーなどが首席指揮者(カペルマスターと呼…

Lacrimosa

Mozart - Lacrimosa ラクリモサ(Lacrimosa)は、レクイエム(Requiem)において「最後の審判」を歌う「続唱(Sequentia)」の一部。ラテン語で「涙を流す」の意。 Lacrimosa dies illa,涙が溢れるその日は、qua resurget ex favilla,灰の中からよみがえる時、judi…

イングランド童謡『笛吹の息子トム(Tom, the piper's son)』

Over the Hills and Far Away - 17th Century English Traditional イングランドの童謡。先日紹介した『羊を探して(Searching for Lambs)』よりも有名だ。 ledilettante.hatenablog.com Tom, he was a piper’s son.笛吹の息子トムはHe learnt to play when h…

イングランド民謡『羊を探して(Searching for Lambs)』

Maggie Boyle 'Searching For Lambs' VRC0128 "Searching for Lambs"はイングランドの民謡。牧歌的な響きが特徴的。この曲は1916年に出版された "One hundred English folksongs"に集録されている。編集者はセシル・ジェームズ・シャープ(Cecil James Sharp)…

フォーレ『レクイエム』より「リベラ・メ」対訳

www.youtube.com ガブリエル・フォーレの「レクイエム」op.48。第6曲目のリベラ・メ(主よ、私を解放してください)。全7曲のなかで1番の見せ場であると思う。初演時は構成曲に含まれていなかったというが。 【対訳】Libera me, Domine, de morte aeterna, 主…

ティート・ゴッビのテ・デウム

Tito Gobbi in the Te Deum scene 歌手が主役。オペラにおいて当たり前じゃないかと思うかもしれない。 しかしゴッビの演技を観たとき、果たしてどれだけの歌手が真にオペラ歌手たり得ているのかと、考え直したくなる。 Te aeternum Patrem omnis terra vene…

ムラヴィンスキーとレニングラード・フィル

Shostakovich: Symphony No.5 - Mravinsky(1983Live) ショスタコヴィチ『交響曲第5番ニ短調』。第4楽章は34:20から。士官ムラヴィンスキーにより、完全に統率されるレニングラード・フィル。一糸乱れぬ動き。まさしく共産主義国家のオーケストラ(褒め言葉)。…

ベッリーニ『ノルマ』よりGuerra, guerra!

Bellini - Norma - Atto II: Scena e Coro ("Guerra guerra") ベッリーニの『ノルマ』は僕が1番好きなオペラ。 第2幕第2場、ノルマがインミンスルの神殿で鐘を3回鳴らし、対ローマ戦争の開始を宣言するところ。 オペラを観るとき、個人的にはソプラノのアリ…

ドヴォルザーク『交響曲7番』

Dvořák: 7. Sinfonie ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Peter Oundjian 先週くらいから頭のなかでずっと流れてた。ドレミレミドレファミレミドレシ♭ド~♪交響曲7番ニ短調の提示部でした。こういうの解けると本当にすっきりする。

グノー 『ファウスト』

FAUST Gounod | Alagna-Mula-Gay--Altinoglu | Bastille 2011 38:50~第2幕2場。グノーの歌劇「ファウスト」でお気に入りのコーラス。マルガリーテ(グレートヒェン)の兄が、メフィストを退けようとするところ。 De l'enfer qui vient émousser nos armes,地獄…

ラヴェル『クープランの墓』

Ravel: Le Tombeau de Couperin (Milstein, Lortie) ラヴェルによる6曲からなる組曲。1914-17年にかけて作曲。 1曲1曲が第一次世界大戦で戦死した友人に献呈されている。 2曲目の「フーガ」が良いな。 やがてラヴェルを襲う苦しみ、暗い未来を暗示しているか…

シューベルト『弦楽五重奏曲』

Franz SCHUBERT: String Quintet in C, D.956 (Alban Berg quartet / Heinrich Schiff) ハ長調 D.956シューベルトといえば声楽と室内楽。第二楽章はショパンの名手アルトゥール・ルービンシュタインのお墨付き。

ブラームスの愛(2)

1853年9月ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムの紹介でブラームスはシューマン夫妻の家庭を訪ねた。シューマンはブラームスの楽才を認め、友情の手を差し伸べた。ブラームスはシューマンのはからいに深く感謝し、彼に対し「わが主」と呼び掛けている。ブラ…

ブラームスの愛(1)

愛を1本の線で表現するのならば、その極には肉と宗教がある。崇高な愛は宗教の形を取り、それは真の意味で利他的なイエスの愛に限りなく近い。 ブラームスといえば、バッハ、ベートーベンと並んでドイツの3大Bと称される大作曲家であり、厳粛なイメージに満…

"La Nuit" 『コーラス(Les Choristes)』2004より

www.youtube.com 『春の凱歌(La Cage aux rossignols)』1945と、そのリメイク映画『コーラス(Les Choristes)』2004の挿入歌 ラモーのオペラ“Hyppolyte et Aricie” (1733)の劇中歌を、作曲家ジョゼフ・ノワイヨン (Joseph Noyon1888-1962)が編曲したものだそ…

典礼聖歌352番『聖霊の続唱』

www.youtube.com みなさんは聖霊に祈りを捧げていますか?本日紹介する『聖霊の続唱(Veni Sancte Spiritus)』は、聖霊降臨(ペンテコステ: Pentecostes)の主日に歌われる聖歌。 聖霊来てください、あなたの光の輝きで私達を照らしてくださいVeni, Sancte Spiri…