Epistula ad mē

美というものは、芸術と人間の霊魂の問題である

2022-06-03から1日間の記事一覧

メーテルリンク『ペレアスとメリザンド(Pelléas et Mélisande)』1892

来る7月新国立劇場でドビュッシーのオペラ『ペレアスとメリザンド』が演じられる。その予習として。 モーリス・メーテルリンク(Maurice Maeterlinck)伯爵の戯曲。ベルギー人の劇作家である彼は、絶対体な力に支配される人間の運命を、光や闇などの象徴(本作…

アナトール・フランス『赤い百合(Le Lys rouge )』1894

行動や思考に原理がない(面倒くさい)気まぐれ女の情事。エリック・ロメールの映画みたいだと感じた。というのは登場人物がとりとめもなく、種々の事柄について己の哲学を披露する、そんなうざい場面の連続であるから。軟弱な翻譯も災いして、読むのが大変に…